同人サークル「なかざと☆わーくす」のページです ※旧はいいろ空間のページです
こんにちは今回も鉄道模型のネタになります。

みなさんは名鉄電車お好きでしょうか?
そんな名鉄電車の連結器は自動連結器に電気連結器を組み合わせたM式自動解結装置を採用しています。


TOMIXやグリーンマックス、マイクロエースでも様々な名鉄の車両が製品化されていますが、前面の連結器ってどうされていますか?特にグリーンマックス製やマイクロエース製の製品だと前面はダミーカプラーだったりドローバーだったりで連結機能を兼ね備えつつディテールも求めたい!という方には改造が必須になってくる部分だと思います。

そこで大多数の方はおそらくTOMIXの7000系パノラマカー用補修パーツとして売られているTNカプラー(JC0380)に交換されている方が多いのではないかと思います。

しかし、このパーツはパノラマカーが発売または再生産されたタイミングでないとなかなか市場に出回らなかったり、売れ切れてしまい手に入らないということがよくあります。かと言ってダミーカプラーの電気連結器を切り取ってTNカプラーに組み込むという改造も少々手間がかかります。

また個人的な主観も含まれますが、よく使われる前述のパノラマカー用TNカプラーは流線型の先頭形状に合わせて首振った時に干渉しないよう突き出た位置にカプラーが配置されている構造なので、そのまま車両に取り付けようとするとその長いカプラーの首部分で連結面間隔が開いてしまったり、連結間隔を狭めようと奥まった位置に調整すると胴受けの部分が奥まった位置になってしまったり、車両によっては先頭台車にカプラーの枠が干渉してしまったりなかなか改造が難しかったりもします。


ではどうしたら良いでしょうか?

それなら作ってしまえばよいのでは??ということで今回3D-CADを用いてモデルで作成してみました。使用CADはCreo Elements/Direct Modeling Expressです。

モデルのコンセプトは「できるだけ手軽に改造できる」として通常オプションパーツの密自連型TNカプラーの首根っこ部分に電連のパーツを吊り下げる感じで取り付けるように設計しました。

形状は3500系のものをベースに作成しています。(多分どの形式でも同じものだと思いますが…)
大きさもパット見が実車のものに近づくように小ぶりにしています。
→概ねTOMIXの密連TNに付いている電連と同等程度のサイズです

また、ある程度強度を持たせつつも横から見たときの連結器部分全体のプロポーションを大きく崩さないよう電連部分の奥行きと連結器との一体感はあくまでも実車に近い雰囲気になるようモデリングしています。




これで特に大きな加工もすることなく実感的な連結面間隔を保ちつつTN化ができます。


で、こちらが完成したパーツになります。
先日のAmazonBlackFridayセールで購入した光造型プリンタで出力しています。


特に形状が崩れることなく造型できました。
家庭用のプリンタでもここまでのものが作れるなら良いですよね。


早速車両に取り付けてみます。取付車両は鉄道コレクションの6000系になります。
取付けているカプラーはTOMIX製の密自連形TNカプラー6個入り(0375)のものです。
こちらは特に加工せずにポン付けすることができます。




見た目のバランスもよくいい感じに出来たのではないかと思います。
一応取付け補助としてゴム系を少量つけて取付けました。

胴受けに当たるか当たらないかの大きさで作っているのでカーブしたときの連結器との干渉もありません。

これで電連の心配をすることなくTNカプラー化できますね。

電連の連結器からの高さについてですが、見た目を重視して設計しているのでJC0380とは連結時の合わせ互換性はありません。


●グリーンマックス製スカート付き車両取付サンプル

※下記のサンプルはコアレス動力世代のシャーシになります。

実車の名鉄車両の連結器胴受は、通常の車両よりも小型なので通常車両の大きさベースで作られているTNカプラーの胴受け部分が干渉してしまいますのでスカートに干渉する部分の加工は必須になります。

カプラーアダプターの部分からTNカプラーの本体部分が0.5mm程度突き出すように固定します。
スカートとTNカプラー本体の干渉部分に関しては削り合わせて調整します。



このような感じになります。


首振り時の電連パーツ全体の干渉も問題ありません。


※上記は取付けの雰囲気を示すもので実際には6800系にスカートはありません。


[2021.12.11追記]
TNカプラー本体の加工要否
鉄道コレクション製品・・・無加工OK
グリーンマックス製品・・・位置調整要(シャーシの取付けボスは使用しないで取付け)
マイクロエース製品・・・・・未確認



◆パーツの販売について [2021.12.10更新]

1袋 60個(30編成分) 税込¥400


★店頭販売
こちらのパーツですが、東神奈川にある鉄道模型店PLUS PORT様にて委託販売させていただけることになりました。

先日よりお店に並べていただいておりますので、是非ともお手にしていただければ幸いです!
店頭には取付サンプル車両もございますので、実物を見てご検討ください。


★通信販売
●BOOTH Nakazato*Work Online Store
オンラインでも販売いたしておりますので関東までは遠い!という方はどうぞご利用ください。仕様は店頭販売分と同等になります。
こちらまだ使い慣れていないツールのため、当面は即納可能在庫のみ販売いたします。

M式電気連結器[BOOTH]


●DMMクリエイターズマーケット

試作品を作成した時にお世話になったDMM.makeさんのクリエイターズマーケットでもお買い求めいただけます。こちらは機材使用料/使用材料なども含め少々お高いですが、強度と経年変形が起こりにくいという点ではメリットがあります。
ただし、こちらはデータアップ容量の制限があったため個数が36個となっております。

M鉄型電気連結器[DMM.make]


今後も何か改造やディテールアップ用のパーツ作れれば良いなと思っています。


鉄道模型ネタ以外にもいろいろつぶやいていたりするのでTwitterのフォローもよろしくお願いいたします。

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それではまた!
こんにちは。今回も鉄道模型のネタになります。

皆さんは16番ゲージ(HOゲージ)の模型ってお持ちでしょうか?
Nゲージよりも大きなスケールでより細かく再現されていたり、眺めているだけでも所有欲が満たされます。
でも、走らせるとなるとNゲージよりも遥かに広いスペースが必要となってしまい、購入を躊躇されておられる方も多いのではないでしょうか?

自分も16番ゲージの模型は1両でも遊べたり、軽便鉄道のような小さな車両を持っています。
これらの模型は小型なのに一般的に市販されているレールは半径が大きいものばかりなのでちょっと遊ぼうと思っても広い部屋にレールを敷かなければならず少し遊びづらいです。


そこで無ければ作ってしまおうと思い、テーブルトップで遊べるレールを設計してみました。
設計したのは道床パーツのみで、レールとジョイナーは市販品を使います。
レールシステムはKATOのユニトラックをベースにしています。なのでジョイナーはKATOのものを使用します。

今回設計した道床は半径R215とR220です。造形はDMM.make様に発注しました。
R215は完全に軽便車両用、R220は路面電車等の小型車用としています。
このRに設定した理由は一応TOMIXの路面電車/登山鉄道などの小型車がR215が最小通過半径となっていたためです。



こちらが造形で上がってきた道床パーツになります。
PA12GBといういわゆるエンプラ素材です。

レールは市販のフレキシブルレールを取付けます。
本家KATO製のHOユニトラックは高さ2.1mmのレールを使用しているので当方ではPECO製のフレキシブルレールを用意しました。KATO製のフレキシブルレールもありますが、こちらはレールのクビレ部分の形状が本来のレール形状と異なって狭いので取付けはできません。

道床の締結部に合わせてレールを嵌めていき、所定の長さの部分でカットします。
最後にコネクターポケットの部分のユニジョイナーを取付けて完成です。

道床の基本設計はKATO製のユニトラックとの接続を考慮してジョイナーが嵌るようにしています。

 

既製品のKATOユニトラックとも問題なく接続ができます。





手持ちの車両での通過テストの様子です。
問題なく走行できます。



●走行動画

TOMIX製 名鉄モ510形


エンドウ製B20+KATO製トラ45000


道床パーツはDMMクリエイターズマーケットおよびBOOTHの方に上げていますのでご興味ある方は是非とも手にされてみてはいかがでしょうか?

●DMMクリエイターズマーケット
[HO]R220-45カーブレール道床部品(4本)

特殊造形になるので価格がかなりお高いですが、レール締結部の強度/精度も製品のようなとてもきれいな仕上がりでできます。

●BOOTH 3Dデータダウンロード
[HO]R215-45カーブレール道床部品3Dデータ[Booth]
[HO]R220-45カーブレール道床部品3Dデータ[Booth]


こちらは自前で3Dプリンターをお持ちの方向けの3Dモデルデータ(STLファイル)販売となります。
※提供3DモデルはFDM機での出力を考慮してレール締結部のつかみ幅を多くして強度を確保しています。また、サポート材がうまくできにくい部分の形状を埋めてアレンジしています。インフィルの設定(内部充填率)は100%を推奨します。


それではまた。

みなさんこんにちはくらけんです。

前々からTOMIXの16番名古屋鉄道モ510ほしいなと思って、オクで手に入れる機会を得て手元に来ました。
このモデル前々から色々気になっていて、割とそれに関して検索とかして調べていたりしたのですが、欲しい情報として見つかるものがなかったので今回それについて書こうと思います。

●ヘッドライト用LEDの交換
このモデルを手にしてまず気になるのはこのヘッドライトの黄色LEDでしょう。
このモデルが最初に出た頃は鉄道模型に電球色LEDが使われていたケースはあまり記憶になく、実車が電球色のものは大体黄色のLEDで再現されていました。

当然このモデルも黄色LEDなので交換します。

今回使用するLEDは3216サイズの電球色LEDです。

元についているものはかまぼこ型の拡散レンズが付いていましたが、交換用に用意した電球色LEDは特にそのようなものは付いていません。
基板からLEDを外します。

表面実装型のLEDは裏面に極性が三角で書いてあります。
このTOMIXのモ510の基板も親切に+-の表記があるので矢印の向いている方向に+→-になるのでその方向に置いてはんだ付けします。


元々基板上に水平に実装するためのLEDなので縦向きにうまくはんだ付けするのが難しいです。
片側のランドに予備ハンダし、ピンセットでLEDを立ててコテを当ててはんだ付けします。
片側を固定したら、もう一方にハンダを付けて固定します。自分の使用しているコテの温度が高すぎたのか少し焦げてしまっていますが、問題なく点灯しました。




取り付け時の基板と屋根部分とのクリアランスもぴったりなので問題ありません。


このモデルはLED用の抵抗器がライト基板上ではなくシャーシ側のメイン基板に搭載されているので試し点灯するときにライト基板に直接電圧を加えるとLEDが壊れるので注意が必要です。
どうしてもライト基板で試したいのであれば3Vくらいの電池ボックスを用意しておくと良いと思います。

今回の工作ではシャーシに嵌めて通電確認しました。


晴れてLED交換が完了し、いい感じに電球色になりました。


●内装の作成
今回、久しぶりに座席のパーツを3Dモデルで作成しました。


取り付けたところです。



細かい部分ですが、やはり1/80ともなるとこの辺少し手を入れるだけでも実感的になります。
特に室内灯を入れると映えますね。





モデリングした座席パーツDMMのクリエイターズマーケットの方に出しているので、よりこだわりたいという方はよろしければ手にしていただけるとうれしいです。
赤い丸窓路面電車の座席パーツ[1/80]

また大きいレイアウトで走らせたいですね。
ではまた。
皆さんこんにちは。

2080系の前面パーツを手にしてくださった皆さん、誠にありがとうございます!
ここのところ天候があまり良くなく、塗装工程に行けないのが残念無念です…。(でよりによってだいたい平日のお仕事ある日に晴れるという…)

結構手にしてくれている方が多くなってきたようなので、前面パーツセットの各パーツについての補足を行いたいと思います。


1.ライトパーツについて

どのくらいの精度で造形されるのか未知数だったので、ライトの周りに枠を付けていました。
ここの枠は最終的に前面の縁に干渉する部分があるので前面の枠側に来る部分(下記赤線部)だけカットします。
→全てカットしてしまうとライトの突き出し具合の位置決めができなくなるため。

カットした側が外側になるようにはめ込みます。

※四方に0.1mmのクリアランスを取っていますが、造型時の積層痕や塗装を行うとその分の厚みで嵌まらなくなることもあるので適宜削り合わせて嵌めてください。



2.ガラス型紙パーツについて

たぶんこのパーツが一番謎と思われるかもしれません。
そもそも型紙って何?ってことですが、このパーツを透明プラバンに当てがってこの形状に切り出すために使います。
模型メーカー製のキットや、もう少しこのようなパーツ設計するのがうまい方だと、はめ込みガラスで作成されることが多いですが、自分では完全に透明なパーツを3Dで作成できないということで1番現実的な方法としてこのようにしました。

下記がこのパーツを使用して0.2mmの透明プラバンを切り出したものです。



実際には塗装でボディ側表面が厚くなったりするので適宜、現物合わせでヤスリ等で大きさを調整していただくことになります。
調整が終わったガラスの縁は黒を塗っていただくことで白い跡は見立たなくなると思います。

ボディ側にもこのガラスをはめるガイドがあります。
赤枠部分が1段低くなっています。
本来はHゴムで支持されている箇所になりますが、この大きさのものをはめるとなると厳しいのでこの部分をデフォルメしています。



1段落ちている部分に対して切り出したガラスを取り付けます。
下記のような感じです。



接着にはハイグレード模型用セメダインがおすすめです。



これは水性で白くならず、はみ出ても乾く前であれば拭き取りができる特性があります。
幕側の面に塗って固定というのを想定しています。


3.ワイパー用穴ガイドについて

ワイパーはエッチング製またはインレタで再現ということになりますが、エッチングワイパーを使用する際にΦ0.3の穴を開けるためのガイドです。(赤矢印部)
アクリル素材は割れやすいので穴あけ時には注意してください。




番外編:電装解除サハの屋根加工

ついでなので電装解除サハの屋根加工の紹介です。
ここの資料が全く無いのでこれで合ってるのかもわかりません。とりあえず、合っているということにしてこんな感じにしてみました。といってもパンタの台座と配管を撤去したのみですが…。




以上今回はパーツセットの中身と電装解除サハの屋根紹介でした。


次回こそは塗りたいですね…。早く梅雨明け希望です。
ではまた。
皆さんこんにちは。

前回は2080系の前面パーツを作成しました!というお話をしたわけですが、実際に3D造形前面パーツを使用して車両を作成していきたいと思います。

私は未塗装のキットというものを実は組んだことがないので、果たしてうまくいくのかというところもあったりするので、的確にポイントをまとめられるかはわかりませんが、そこは暖かく見守ってやってください。

今回は使用した道具なども一緒にできるだけ詳しく紹介していきます。

★使用工具

薄刃ニッパー(タミヤ製)
精密ピンバイス(刃Φ0.3、Φ0.5、Φ1.0、Φ1.5)
細工カッター(OLFA製)
耐水ペーパー(#400、#600、#1000、#2000)・・・タミヤ製 細目/仕上げ目セットを使用
クラフトヤスリPRO平6mm(タミヤ製)
マスキングテープ

瞬間接着剤(タミヤ製イージーサンディングタイプ)
↑こちらは削りやすい特性があるため、接合+パテの代わりとして使用します。

セメダインハイグレード模型用(水性)
↑前面ガラスを固定するために使用。曇ってしまうのを避けるため選択しました。またはみ出しも拭き取りやすいとのこと。

タミヤスーパーサーフェイサー(グレー)
↑下地塗料の缶スプレーです。

ハンディリューター(タミヤ製)+円柱型ビット中(タミヤ製)
↑電動工具であるため回転ブレの調整や削り具合の調整がシビアですが私は使ってみました。

なお、塗装関係については塗装工程で改めて紹介したいと思います。


★車体加工の素材で準備するもの

前面パーツセット(今回の3Dパーツ)
鉄コレ東武2000系セット
0.2mm透明プラバン(前面ガラス用)
ライトレンズ用プリズム(トレジャータウン製TTP904-02A)
エッチングワイパー(東武8000用) またはワイパーインレタ←こちらの方が手軽

こちらが実際に造形から上がってきた3D出力した前面パーツです。造形モードはアクリルXtremeモードを使用しているので、非常に細かなディテールもよく出ていますが、屋根Rの部分に3D出力の独特の目立つ積層痕があります。こちらは前面接合のときに一緒に整えていきます。



パーツ構成は以下の通りです。
・メイン前面×4
・ライトケース枠×8
・ガラス切り出し用の型紙×4組(ガラスパーツではありません)
当初はライトケース一体式で設計していましたが、塗装時を考慮して別体化しました。


今回行う加工ではベースが鉄道コレクションであり、再塗装するため本来であれば塗装剥離することが好ましいわけですが、鉄コレに使用されている素材的に弱さの懸念事項もあるので、剥離せず進めていこうと思います(単色ボディですし…)。

1.前面の切断

まずは前面パーツを取り付けるために元の前面をカットします。
鉄道コレクションのプラ素材は柔らかく亀裂による侵食の恐れもあるため注意してカットします。
最終的に下記右の図の赤線の位置より0.2~3mm程度の位置になるように断面形状を整えます。
この位置は薄っすらと金型を割ったときの筋がボディ表面に見えていると思うので、そこを目印に加工します。



ライト→窓→ライトを繋ぐように薄刃ニッパーでカットします。

 

次に1mmのピンバイスを使用して屋根近くまでカットしていきます。穴あけの位置は大体一番外側から大体1.5~2mm内側に入ったところです(ボディの厚み分より少し内側)。
そのままではニッパーが入らないため更に1.5mmの刃を使用して穴を拡張します。(ここはお持ちの工具により不要な手順かもしれません)
穴を拡張したら穴同士をつなぐように丁寧にカットしていきます。

なんだか昔、ミニ四駆の肉抜きやったときのことを思い出しました。



カットが終わったら、デコボコの部分を薄刃ニッパーで徐々にカットしていきます。
→ここではデコボコ部分のみを切除



ある程度までカットしたらヤスリがけに入る前に、マスキングテープでボディを養成します。
乗務員室の手すりのある位置の少し前にかかるようにマスキングテープを使用して養成しておきます。他のモールドを余計に加工してしまわないための対策です。

あとは棒ヤスリでひたすら目標の位置まで削っていきます。



ここで注意するところが、屋根とボディの境目の部分です。この箇所は最終的にとても薄くなるため、折れてしまうリスクが非常に高いです。
なので、ヤスリがけも軽く丁寧に時間をかけて確実に行います。もし心配であれば屋根板を取り付けた状態で加工することで薄くなってもある程度の強度が確保されるので少しはリスクが低減されるかもしれません…。



目標の位置まできれいに加工ができました!


2.前面の取り付け

断面形状を整えることができたので、いよいよ前面パーツを取り付けます。
取り付けにはゴム系やプラモデル用接着剤ではなく瞬間接着剤を使用します。

前面はアクリル製に対してボディはプラ製と異なる素材であるため、通常のプラスチック同士を溶剤で融着するタイプの接着剤では接着できません。なのでこれを確実に接合、一体化させる必要があるためこれを使用します。


▲タミヤ製瞬間接着剤(イージーサンディングタイプ)

今回使用している瞬間接着剤はタミヤ製のイージーサンディングタイプというものです。
基本的には一般的なゼリー状タイプと同様に見えますが、どうやら削りやすい特性を持っているようです。これを使用して接着とパテ盛りの作業を行います。




まずは位置決めします。前面をあてがって大体の位置出しをします。

瞬間接着剤は本来であれば点付けすることが好ましいですが、今回は隙間処理のパテも兼ねるため、ボディの断面に薄く塗布し、前面パーツを貼り合わせます。

このとき、前面は結構アクリルに浸透するため手早く位置合わせを行います。
前面の下側両端とボディの側面と前面の側面がツライチになるように合わせます。
(結構すぐにくっつくので注意が必要です。)



貼り合わせて乾燥したら少し見にくいですが、継ぎ目の部分に薄く少量の瞬間接着剤を塗布して盛っていきます。

タミヤの瞬間接着剤イージーサンディングタイプだとこの作業は比較的やりやすいです。
液性がゼリータイプと液体の中間くらいの特性を持っているためです。
裾の部分は隙間が出やすいので乾いては塗布しを繰り返します。
少し盛り上がる程度にしておきます。

完全に乾いたら紙やすりで整えていきます。#400で盛り上がっている部分のみを大まかに削り、#600、#1000で滑らかに整えていきます。(私は途中、リューターなど併用して端折りました)

平らになったら屋根Rの部分とのつなぎ仕上げを行うため養成を外しました。
同時に屋根R部分の積層痕も接着剤盛りと一緒に整えて行きます。
養成を外したため、その他のモールドを傷つけないよう慎重に作業します。

この作業で注意しなければならないのが、前面パーツは極力ヤスリがけしないことです。ヤスリがけはパーツを削っているわけですからどんどん薄くなっていってしまいます。なので、あくまでも接着剤を盛ったところの処理をするということを心がけておく必要がります。




屋根Rの部分とボディ側のRを接合、および積層痕の調整したところです。


ある程度整えたら、サーフェイサー(下地塗料)を薄く吹き付けて接合の具合を見ます。



まだ穴や継ぎ目があるようであれば、瞬間接着剤を盛り付けて乾燥させてから整えます。
整えたらまたサーフェイサーを吹き付け具合を見ます。
上記の写真はその調整中の写真です。

私の例ではこの部分の処理を行うためだけにサーフェイサーを使用しているので、特に前面部分や全体への吹き付けは行っていません。




これを数回繰り返し、前面とボディが均一に一体化されたところで完成となります。

この作業に合わせて、前面部の正面とサイド部分の積層痕を軽くヤスって整えておきます。

また、缶スプレーのサーフェイサーは粒子が大きく表面が若干荒れるため、#1500~#2000のペーパーを軽くかけて表面を整えておきます。上の写真は最終のサーフェイサーをかけた後にペーパーがけした状態です。
※あまり強くかけるとモールドを痛めるので平らになっている部分のみかけるようにします。



上部のR部分に関しては赤線の位置の段差がきっちりエッジとして出るように仕上げます。
(元の2000系の処理に近くなるようにします)



以上で前面の取り付け加工は終了です。


今回は前面をボディに取り付ける作業を紹介してみました。
次回はいよいよ塗装に入りたいと思います。

ではまた!
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 東京出身、アニメやマンガ、鉄道が好きな私です。にーさんとは幼なじみと言うこともあり、今回のサークル活動にも賛同させて頂くことになりました。実は同人的活動は意外と古く、10年前に一時期ポケモンの小説などを書いていたことがありました。今回からはイラストを手がけると言うことで、勉強中です。まだまだ未熟なところも多いですがどうぞよろしくお願いいたします。

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 とりあえず、好奇心の命ずるままに行動している  自由奔放人★何か思いつくと「あ、アレやってみたいなぁ」とか、常に世の不思議に興味を持っています(多分)。色んな事に挑戦しいるので、ほんとに色んな場面で出くわすかもしれませんね♪
○好きな作家さん…谷川流サン☆
○好きな運動…庭球・卓球
○興味のあること…世の不思議を探すこと♪
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アニメや特撮が好きな死んでも親にPCの中は見せられない様な人間です。(もしもの時は誰か処分しておいてください)
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後、個人的にロボット製作も嗜んでいたりします。でもロボットを描くと友人曰く酷い事になるらしいです。
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